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interview

"直人プロ VS Rick Rock"    Vol.2

06Feb2008

ソルトクリークビーチ。ビーチフロントには世界最高級ホテル『リッツカールトン』が建つセレブな雰囲気が漂うきれいなビーチ。 RICK ROCKのチームライダー『Josh Sleigh』がBLASTERブラスターモデルの乗ってエアーを決める!!

青く澄み切った空が限りなく広がり、陸から吹く東からのドライな風が波の面をクリーンに際立てていた。RICK ROCKとのボードミーティングはソルトクリークの海の中でのサーフセッションから始まった。 このビーチは『LOST』『Timmy Paterson』などサンクレメンテのボードメーカーのライダー達が集まるメインビーチ。 いつも最新のボードをテストライドするビーチであり、ライダー達がテクニックを見せつける場でもある。 この日も数人のカメラマンがビーチを陣取り、海の中は熱いセッションが繰り広げられた。RICKのライダー 『Josh Sleigh』も集まり2008年の最新ボード『BLASTERブラスター』に乗り際どい技を見せてくれた。 ワンセッションを終えてRICKのシェーピングルームへ向かい2008年のボードの説明をして貰った。

R(Rick Rock) 今日の朝のソルトクリークは良い波だったね!!NAOTOも良い波を掴んでいいエアしてたね!
N(Naoto) あれはテールを強く蹴りすぎてフィンアウトしただけだよ(笑い)上手いサーファーが多いから波を掴むのに大変だったよ。ソルトクリークはいつもコンスタントに波があってパワーもあるから大好きなビーチだよ!
R ソルトクリークはサンクレメンテのメインビーチだから、いつも混んでいるし上手いサーファーも多いよね。こんな環境の中で最高のボードデザインがたくさんテストされて生まれて来るんだ。
N 納得だね!良い波、上手いサーファーが良いボードを作り出す最高の条件だね!CHINAやTHAIでサーフボードは作れても、良い発想、良いデザインは生まれてこないはずだ。(笑い)
R その通りだね!!早速2008年モデルを紹介していこう!

2008BLASTER R まずは小波用最新モデル『BLASTERブラスター』。最初にNAOTOのリクエストはラウンドノーズだったけど、それは却下したよ。(笑い)その理由はラウンドノーズは幅が広く 、ボードの厚みがあるからどうしても動きがスローになってしまう。『BLASTERブラスター』は今までにない程、テール幅が広いのでノーズ幅を広くしてしてしまうとボード全体が重たくなってしまうのでノーズは細くデザインした。動きを重視したスモールウェーブ用Surf×Skateモデルと言えるね。
N 『BLASTERブラスター』のテール幅はいままでに見た事ない程広いね!!BLASTER TAILこのテール幅なら力ない日本の波でもスピーディーに走りそうだね
R テール幅を広く、ロッカーも弱くする事で小さい波でもスムースかつスピーディーにボードは走るはずだよ。なおかつノーズを狭くした事で鋭角なターンやクイックなトップアクションも可能にした。今日、うちのライダーの『Josh Sleigh』が乗っていたのは『BLASTER』だよ。
N Joshが乗っていたあのボードは『BLASTER』だったんだね。とてもスムースな動きでまるでスケートボードに乗っている様だった。早く自分も『BLASTER』に乗りたいなぁ!
R NAOTOの『BLASTER』ボードのエアブラシデザインは自分が考えたんだよ!気に入ってくれたかい?
N RICKはエアブラシも出来るの?
R Rick Rock何年か前から勉強していて、マスターしたよ。
N シェープも上手いけど、エアブラシデザインも最高だね!!とてもセンスが良いと思うよ。オレンジベースのカラーとフュージョン系のデザインがクールだね!とても気に入ったよ!
R 最高の褒め言葉だよ!!(笑い)次はブランクスの話をしよう。

R アメリカでは最近たくさんのブランクスメーカーが出て来てやっとブランクスの供給が安定して来た。シェーパーにとっては、たくさんのブランクスの中から良いものを選べる選択枠が出来るから、とても良い傾向だと言える。2008年に『NARAI』で使用するブランクスを選び出したから説明するね。以前にも紹介したエコフォーム『ICE 9』は砂糖を使用した環境に優しいフォームは、若干発砲のムラがあるけど気になるほどではないと思う。環境に配慮する気持ちがあれば多少のムラは多めに見てもらいたいな(笑い)ICE 9は砂糖で出来ているからとても白く、強度が強いのが特徴。環境に優しく、白く、強度が強いとなれば言う事なしだね!
N ICE 9のフォームはとても白くて硬い。これなら凹みが最小限に抑えられるからお客さんも安心してオーダー出来るね!
R 通常デッキのラミネートは4ozのグラスファイバー2枚巻かなければならないのだが、ICE 9のフォームはフォームそのものが強度があるので4ozのグラスファイバー1層巻きが可能となった!!これは画期的な事だよ!ECO!SUPER WHITE!STRONG!SUPER LIGHT!!完璧だね!!
N グラスファイバー4ozの一層巻きは、普段はプロライダー以外は使用しないよね。一般のカスタマーも軽くて丈夫なボードを手にする事が可能になったんだね!環境に配慮した『ICE 9』をみんなに推奨していくよ!
R SURF BLANKS 次は『SURF BLANKS』。これはオーストラリアのメーカーがメキシコで作っているフォーム。このフォームも軽くて強度が強いのでお勧めするよ。このフォームも強度があるのでグラスファイバー4ozの一層巻きが可能!発砲ムラがほとんどなくコンスタントに仕上がってくるので見た目は白く、とてもきれい。
N 『SURF BLANKS』フォームも凄い硬いね!!指でフォームを押しても全く凹まない。これならグラスファイバー4ozの一層巻きも可能な訳だね!
R アメリカのシェアを年々拡大しているEPS『MARKO』フォームも現在のサーフボードデザインには欠かせないフォームだね。このフォームはとてもフレキシブル(しなりがある)でラミネートはEPSで表面が硬いので小さい波で最大限のスピードが付き、ターンは柔らかくクイックにこなせる。あと、昨年リリースされた『US BLANKS EPS』フォームも中身のビーズがしっかりと詰まっていて密度が高くとても強度がある。クラークフォームで働いていたメンバーが制作しているから、長年の蓄積した技術を生かしたロッカーデザインとアウトラインが素晴らしいしとても白いのが特徴だね。
N (フォームのテール部のしなりを確かめながら)凄いしなりだね。フォームはこんなにフレキシブルなんだね。中身は柔らかく、外側は硬い。柔と剛の融合と言えるね。
Reps MARCO 今回NAOTOにシェープしたEPS『MARKO』フォームモデルはこのテールのフレキシブルを考慮してテールロッカーをスムースにしたんだよ。フォームがよくしなるから通常のボードのテールロッカーのキックテールを無くしてスムースにデザインした。これはEPS『MARKO』の特別仕様のロッカーモデル。どんなコンディションでもスピーディーに走り、クイックでスムースなターンが可能だよ。
N EPS『MARKO』の特別仕様のロッカーモデルと言う言葉が溜らなくそそるね!!このボードに乗るのが楽しみだ。乗ったらすぐに報告するね!!
R ボードの情報交換、データー収集はとても大切な事だから、必ず報告してね!次のボードデザインに必ず活かせるはずだから。しかしNAOTOはすべてのボードモデルをテストしてボードの説明とリポートをウェブサイトで公開している事はとても素晴らしい事だと思うよ。今時、ボードメーカーオーナー、ショップオーナーがすべてのモデルをテストしてはいないだろう。
N だって、高価なボードを買うカスタマーにリスク無く自分に合ったボードを出来るだけ分かりやすく説明するのはとても重要な事だと思っている。簡単な文書とうんちくだけ並べて『このボードは最高!』と言ってもカスタマーには伝わらないでしょ。すべてのボードをテストして伝える事は『NARAI SURF BOARDS』の最大のポリシーだね!
R これからも私がシェープしたボードモデルを日本のサーファーに伝えてくれる事を期待してるよ!
N 任せておいて!!

Rick and Naoto rick and naoto

(Rick x Naoto 2007 Interviewはこちら)


ボードミーティングを終えて

Rick Rock Shape room
RICKのシェープルームは道具がきれいに整頓されていてクリーンなイメージであると共に無駄なく物を大切に置かれている。 一流と言われる職人は整理整頓が行き届き物を大切にすると聞いた事がある。まさにRICKはそれに値する。昨年より独立を決めてより いっそうボードデザインの研究に没頭していて新たにコンピューターシェープの研究にも着手している。次から次へとデザインの発想が 浮かぶのは、サーフィンが大好きでシェープが大好きだからだろ。地元のサーファー、ライダー達に囲まれて少しずつ確実にRICKの ボードは地元サンクレメンテに浸透して来ている。
『NAOTO、いつも俺はランチタイムに自転車でこの坂道を下り、波チェックへ行くんだ。 波があればそのままサーフさ!!』と言いシェープルームから1分と満たないビーチへ案内してくれた。人気の少ないそのビーチを自ら 『RICK ROCKビーチ』と名付け(笑い)キラキラとした目でビーチを見つめ『あそこはライトが良い!潮がミドルタイドが良いんだ!』 と楽しそうに説明してくれた、その瞳は少年の様な無邪気さに満ちあふれていた。将来の夢、希望を語り一つずつ確実に前に進もうと する姿を見てRICKの前には大きな可能性が無限に広がるだろうと強く感じた!!
彼の更なる活躍に期待したい。

profile

Rick Rock

Rick Rock

Birth:Feb.18,1966
Start surfing:1974
Start shaping:1982
16,000+Shapes complete
Worked:HOBIE,McElroy,T,Patterson,Lost surf boards,Steve Boysen,Slick(LongBoards)
Factory:SanClemente California U.S.A

カリフォルニア最大サーフボードメーカーから2007年に独立。地元サンクレメンテでRICK ROCK SURFBOARDSをプロデュースする一方、[NARAI SURFBOARDS]のシェーパーとして世界最新のボードモデルを日本に紹介している。日本の波用にチューニングされたボードは、直人プロ、ライダー達が絶賛する最高のサーフボードです!!

リックは、現在に至るまでにTimmy Paterson,Steve Boysen,Slick Meyer,Braian Clark(BC),MeyhemなどオレンジカウンティーSanClementeの一流シェーパーの元で技術を学んできました。もともと彼は、インダストリアルデザイナーをやっていた時期があり、創意工夫してプロトタイプを作る事を得意としている為、他では考えがつかない斬新なデザインを次々とリリースしています。2002年に鈴木直人プロとカリフォルニアで出会い、日本の波と体型に合ったボードデザインをふたりのコラボレーションによって作り上げ、伊豆から発信しています

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