Naoto SuzukiRick(以下R) 久しぶり!NAOTO!
NAOTO(以下N)2年ぶりの再会だね!
R よく来てくれた。今、ガレージでNAOTOのボードを制作中だよ!さぁ、ガレージに入って見てくれ。これが最新のマテリアル(素材)で出来たボードだよ!まずはボードを持ってみて。
N 凄い軽い!!何?!この軽さは!!
R これはEPSフォームと言って、最も軽量のフォームだよ。種類はUltra Light、Light、Standardの3種類がある。どのフォームも通常のボードに比べれば2~3倍は強い!!
N こんな軽いボードは、持った事がない。こんなに軽くて強度があれば、理想の動きが出来そうだね。
R すでに、WCTのトップサーファーのほとんどは波が小さい時にEPSフォームのボードで戦っているよ。ボードの性能は実証済み!!特に小さい波では最高のパフォーマンスが出来るから、日本向きのボードと言えるね。
EPSフォームN 今回紹介してくれる最新素材は、さらに進化しているんでしょう?
R そうだよ!これからが本番の話だ!!(笑い)工程はレールにバルサを貼付けて、ボードに強度を付けるパラボリックストリンガー作り。この作業が大変なんだよ。ボードを1本仕上げるのに、丸一日は掛かるからね!このボードのモデル名は「R-TYPE Compositeアールタイプコンポジット」と名付けたからね!
N まさに手作り!!とても細かい作業で繊細なボード作りだね。
R その通り!!現在カリフォルニアでこのボードシステムを作れるシェーパーはほんの数人しかいない。やってみたいと考えているシェーパーはたくさん居るだろうけど、難しくて手間がかかるから出来ない。だいたい生産性も悪いし、採算が合わないだろう!!(笑い)
N じゃーなぜRickはこのボードを制作してるの?
R これからのシェーパーは、独自性と個性がより求められて行くと思う。自分はいち早く、新しい物「素材、デザイン」を求めて、トライして行きたいと考えている。いつも、いつも先を考えているから、このマテリアル、デザインとも出会えた訳だ!!分かるかいNAOTO?
N さすが職人魂!!何事も極めて行かないとなかなか、良いものには、出会えないからね!自分がRickのボードに初めて乗った時に、『このボードのシェーパーは最高だ』と確信を持てたのも、自分はサーフィンを極めているサーフィン職人だからRickに出会えた訳でしょ?!(笑い)
R NAOTOが自分のボードを、SURF SHOP reaLのカスタマーに、紹介してくれて、みんなに満足して貰っている事は、シェーパーにとって最高の喜びだよ!今後も新しいプランがいくつかあるから、楽しみにしていてくれ!!もっと驚くボードを提供していくからね!!
NN それは、楽しみにしているよ!自分は今迄に、世界中の有名シェーパーのボードをたくさん乗って来たけど、その中でも、Rickのボードは最高級の域に達していると思うけど、今後独立とか、考えていないの?
R それは、よく聞かれる質問だけど、、。自分は物作りがとても好きなんだ。独立するのは、簡単だけど、数字、計算、請求書、納品書とか、そんな時間があったら、ボード作りにすべての時間を没頭したいよ!! 大体コンピューターを使って、メールとかした後は、シェープの感覚がずれてくる(笑い)そのくらい俺は疎いんだ(笑い)ただ今後、良いマネジャーが見つかれば考えて行きたいと思ってる。いま、メーカーが自分専用のシェープルームを確保してくれる予定なんだ。 そこは、いわゆる俺専用の研究室みたいな所。ここから、また新しいデザインを生み出して行くからね。期待していてくれ!時がくれば、独立は考えるつもりだよ。
N まぁ焦る事は何もないよね。それだけの実力があるんだから。ところで天井に掛かっているMR マーク リチャーズ(80年代に3度ワールドチャンピオンに輝いたオーストラリア伝説のサーファー、シェーパー)のボードはどうしたの?
R 3年前にスペインに仕事でシェープに出かけた時に、マーク リチャーズに出会ったんだ。そこで、彼に自分のシェープが認められてアメリカでMRのボードを監修して販売してくれないかと打診されたんだ。それでカリフォルニアへ戻って、 メーカーのボスに相談したら、即OKが出て、10日後には、マーク リチャーズ本人がアメリカへ来て契約となったんだよ。現在アメリカのMRのボードを自分が総監修している。だから、たくさんMRのボードがある訳。
N あの伝説のワールドチャンピオンサーファー、シェーパー、マーク リチャーズに認めらたのは、凄い事だね!!
R 人に認められると言う事は、とても嬉しい事だよ。ところで次のボードのプランだけど、今作っているRETRO TWINを進化させて、80'STWIN FINを作ろう!!このデザインは、Vボトムを強くして、アウトラインのノーズをスマートにしてあるから、動きが軽い、マニューバータイプのボードだよ!何本かテストしたけど、動きは軽快で調子いいよ!NAOTOが考案した80'sスラスターもいいね!!浮力を十分とってあるから、テイクオフは早いしマニューバーとスピード感が抜群だ!日本のWeakな波<力ない波>に最高に適しているはずだよ。つぎは、もう少しウイングを強くしてみようと思っている。日本へ戻ったら乗った感想を聞かせて。
N OK!感想を報告するよ。メールでね!(笑い)
R メールだけは、勘弁してくれ。キーボードを叩くのは、ボード作りより時間が掛かるから(笑い)

この後も、レストランへ行き、Rickはビールを飲み始め、話は最高潮に盛り上がった。趣味のドラム、Skimボードなどなど、話は尽きない、
実にユニークで楽しい男だ。その反面、シェープに行き図まり、ディズニーワールドへFRPのモールド作りへ行った時の話など様々な苦難を
乗り越えて今のRickが形成されて来たのだと思った。一言一言が自信に溢れていて、深みがある。ただただ、ボード作りが大好きで、
欲がないシェーパー。アメリカ人には珍しく繊細で丁寧にボードを作る人をほかで見た事がない。Rickの仕事ぶりを見ていると、
本当に楽しそうでこちらまで楽しい気分にさせられた。笑いが絶えないのだ。(ジョークばかりだけど!)一度としてシリアスな顔を
見なかったのもシェーパーとして珍しい事。楽しい中に、丁寧で正確なボード作りを見て、このシェーパーなら信頼を置けると再確認した。



